一般事務に就職

Aさんは病気を患い、それまで26年間勤務していた会社を退職せざるを得なくなりました。
退職後、治療に専念するかたわら地域の就労支援センターに週一回のペースで面談を行いましたが、気持ちが前向きになるのは難しいことでした。

そんな悲観的な気持ちを抱いているときにトランジット浜松町センターと出会ったそうです。
「はじめは、それまで通っていた就労支援センターと同じだろうと思っていましたが、トランジットは違っていました」とAさん。

カリキュラム以外でも、支援員が精一杯、個人的な相談にものりました。
一番大きかったのは、一人であれこれ悩むのではなくスタッフやメンバーさんたちと和気あいあいと楽しい日々を送ったことだそうです。

「人は一人では生きていけない、皆で助け合って行くものだ」と、実感した時にAさんの中で何かが変わっていきました。
充実した日々のなか、気持ちも次第に前向きになり、社会復帰という言葉が現実味を帯びるようになりました。
そしてその現実味が確信に変わった時、積極的に求職活動を始めました。
その結果、就職という社会復帰へのスタート地点に立つことになりました。

「今後は採用していただいた企業の信頼を得て、障がい者雇用への不安を取り除き、自分自身が精一杯努力をしていくことが、トランジットへの最大の恩返しです」とAさんは語っています。